2020年11月に2022年3月期を初年度とする3カ年中期経営計画を公表しています。
当社グループではこの3カ年を、短期業績回復を実現し中長期的な成長基盤を構築する期と位置付け、事業基盤の再構築と利益率の向上に向けた各種施策を進めていきます。

1. 事業環境

婚活市場

日本国内の人口は減少傾向であるものの、潜在顧客となる未婚者の割合は拡大傾向にあります。婚活市場規模としては、結婚相談所・婚活パーティー等はコロナの影響により一時的に縮小しつつも、2021年に成長傾向に転じ、オンラインマッチングサービスは継続的に成長しています。
婚活サービスの利用率に関しても年々増加しており、2022年の婚姻者のうち、婚活サービスを通じて結婚した人は15.4%となっています。未婚化・晩婚化による独身人口の増加によって、婚活サービスの利用者はさらに増加すると見込んでいます。

ウェディング市場

ウェディング市場は大きく変わらず推移していましたが、2020年にコロナの影響により大幅に縮小しました。しかし2021年以降は回復傾向に転じています。当社の事業領域であるカジュアルウェディングについて、当初5~10年後に実施割合が約50%まで拡大すると見込んでいましたが、今般の新型コロナウイルスの影響により急速に増加すると予測しています。とくに、フォトウェディングについては、新型コロナウイルス拡大前と比較すると実施割合が約2倍になると予測しています。

2. 3カ年経営方針と業績計画

3カ年経営方針・業績計画

新型コロナウイルスの影響を加味しても、当社事業領域の婚活・カジュアルウェディングともに大きなビジネスチャンスがあると見込んでいます。一方で、2021年3月期の当社業績は売上高44億円、営業損失21億円と、新型コロナウイルスの影響を受け、カジュアルウェディング領域を中心に短期的に収益及び財務状態が悪化しています。
これらの状況をふまえて、当社グループではこの3カ年中期経営計画のテーマを「Re-FINE」と定め、短期業績回復を実現し中長期的な成長基盤を構築する期と位置付けました。なお、最終年度と位置付ける2024年3月期の売上高は57億円、営業利益は0.5億円となっています。
※ 2023年5月12日に2023年3月期実績と2024年3月期業績予想を修正しております。

3カ年経営戦略

短期業績回復を実現し、中長期的な成長基盤を構築する3カ年と位置付ける

3. 財務戦略

財務方針

当社は財務状態をふまえて、財務基盤安定化に取り組んでいます。なお、2021年3月期及び2022年3月期にエクイティ・ファイナンスによる資金調達を実施したこともあり、当初計画通り、1年内に債務超過は解消しています。
引き続き、借入金の早期返済や一定の内部留保及び配当原資の確保に向けて努めていきます。